次のバイクはRnineT Pure
ここまでなんとなく匂わせてきましたが、ぼくの新しいオートバイは昨年末に手元に届きました。既に700キロほどを走破し、今週末に予定している房総半島ツーリングで1000キロ点検になります。G310Rは1年間で約4500キロ走りました。新しいバイクではそれ以上に早いペースで距離を重ねています。紹介しましょう。ぼくの新しいオートバイは、
BMW RnineT Pure MY2021
です。
こちらはYouTubeにもあげてあります。ぜひご覧くださいませ。G310Rとは異なるニュアンスに溢れたRnineTのボクサーツインの鼓動を聴くことができます。
せっかくなのでBMWモトラッドのサイトからデータ仕様をまとめておきましょう。
エンジン | タイプ | 空油冷4ストロークDOH2気筒、8バルブ |
ボア×ストローク | 101㎜×73㎜ | |
排気量 | 1,169cc | |
最高出力 | 80kw(109ps) / 7,250rpm | |
最大トルク | 116Nm / 6,000rpm | |
性能・燃費 | 最高速度 | 217km/h |
100km当たり燃料消費 | 5.1L | |
パワートランスミッション | クラッチ | 乾式単板 油圧式クラッチ |
ミッション | 常時噛合式 6段リターン | |
駆動方式 | ドライブシャフト式 | |
車体・サスペンション | フロントサスペンション | テレスコピック式43㎜フロントフォーク |
リアサスペンション | パラレバー片持ち式スイングアーム | |
サスペンションストローク | フロント120㎜ / リア120㎜ | |
ホイール | キャストホイール | |
フロントブレーキ | 320㎜デュアルディスク4ピストンキャリパー | |
リアブレーキ | 265㎜シングルディスク2ピストンキャリパー | |
シート高 | 775㎜(ローダウンサスペンション) | |
タンク容量 | 17L | |
リザーブ | 約3.5L | |
車両重量 | 222kg |
このマシンのハイライトといえばやはり、BMW伝統の空油冷水平対向2気筒エンジン、通称「ボクサーツイン」ということになりますね。
さらにRnineTはお値段がお値段ということもあり、使われているパーツもほぼ最上級グレードと言って良いものです。ブレーキはフロントがブレンボ、リアはBMWのロゴが入ってますが、キャリパーの形から推測するにブレンボのOEMのようです。
それにパラレバーを擁する片持ちスイングアームとシャフトドライブも特徴と言えます。シャフトドライブのオートバイには乗ったことがないのですが、メンテナンスフリーを謳っている通りだとすればかなり良いポイントかなと思いますね。
なぜ今乗り換えたのか
大型のライセンスを取得することは決めていたのですが、特に乗りたいバイクが特定されていたわけではなかったので当面はG310Rに乗り続けようと思っていました。ところが昨今のコロナ禍により、バイク需要が高まりを見せ、元々タマ数が多くなかったバイクはこの先の入手が困難な様相を呈してきました。そこに世界的な半導体不足が重なり、ゆっくりバイクを選んでいるとこの先2-3年は手に入らないかもしれない状況に。せっかく大型に乗れる資格を得たのに、もしかしたら当分乗れないかも知れない。そんな風に考え出したのが昨年の秋でした。
事実、ぼくが手に入れたのはRnineT PureのMY2021最後の2台のうちの1台でしたが、MY2022はまだ発表されていないばかりか、製造もされていない模様。当然、日本に入ってくるかどうか、また入ってきたとしてもいつになるのか全くわからない状況のようです。
まあ人間は自分の選択を正当化しようとする動物なので、
買っといてよかった
ということにしておいてください。実際MY2022以降が当分入ってこないとするとこの選択は正しかったと言えるかなと思います。
それ以外に大きな理由としては、
バイクのタマ不足の影響で、G310Rの下取りがめちゃよかった
というのもあります。さらに年末にディーラーの期末が重なり条件が非常によかったのですよね。まあまとめると、
- MY2021を逃すといつ手に入るかわからない
- バイク不足でG310Rの下取りがよかった
- 期末と重なり価格交渉が有利だった
ということになるかなと思います。
なぜRnineT Pureを選んだのか
RnineTはBMWモトラッドのラインナップの中では一番惹かれるモデルでした。その理由は、
- 伝統のボクサーツインには一度は乗りたい
- 基本的にネイキッドが好き
- 大型バイクなのに比較的コンパクト
という点が挙げられますね。結構大事だと思っているのが「大型なのにコンパクト」という点です。ぼくがG310Rを殊の外気に入っていたのは軽量であるが故に気軽に乗り出せる点でした。毎日、午後にふらりと1時間くらい東京ゲートブリッジを渡り、コンテナ埠頭でぼんやりする、というのがぼくの日課なので、大型になったためにその日課が億劫になったりしたら嫌だなと強く思っていたわけですね。
G310Rの車両重量は159kg、RnineTは222kgなので約60kgの差異があります。これだけの差異なのでコンパクトに見えつつも実際に乗ったらどうなのか、について非常に不安がありました。結果的にその不安は杞憂に終わりました。RnineTはG310Rに近い気軽に乗れる良さを持った大型バイクです。
さてRnineTは複数のバリエーションを持っており、それらはいずれも魅力的です。
RnineT
いわゆる「無印ナインティ」というやつ。このモデルの特徴は個人的にはこんな感じかなと思ってます。
- スポークホイールでクラシック感が強い
- タンクがアルミ
- フロントサスが倒立(アルマイト処理でゴールド)
- フロントブレーキがラジアルマウント
- スピードメーターとタコメーターの2眼
RnineT Scrambler
トム・クルーズが「ミッションインポッシブル ローグネーション」の劇中で乗っていたことがよく取り上げられるオートバイ。タイヤがセミブロックになり、ダートも走れます的なファッションのバイク。
- デフォルトだとフロントタイヤは19インチ
- タンクはスチール
- フロントサスは正立
- フロントブレーキはアキシャルマウント
- スピードメーターのみ
- マフラーがアップマフラーに
オプションでスポークホイールが選べたり、フロントが17インチも選べるらしいので、選び方によってはダート色を強めたり、ファッションに留めて実際にはオンロードバイクにすることも可能。
スタイルはかっこいいと思いますが、オフロード志向ゼロのぼくには似合わないバイクだと思ってます。
RnineT Urban G/S
過去のアイコニックなモデルへのトリビュートモデルかな。オフロード、アドベンチャー志向ゼロのぼくには全く刺さりません。(笑)
- フロントサスは正立
- フロントブレーキはアキシャルマウント
- スピードメーターのみ
RnineT Pure
無印ナインティから装備を簡素化したモデル。結果的にぼくが選んだのはこちら。
- ホイールがキャスト(5スタースポーク)
- タンクがスチール
- フロントサスが正立(シルバー)
- フロントブレーキがアキシャルマウント
- スピードメーターは単眼
個人的にスポークホイールがあまり好きではなかったのが大きいですね。キャストホイールのシンプルな造形が好きなのです。これは四輪でも同じ。スタースポーク系が好き。
それとフロントサスですね。ぼくが以前乗っていたG310R を含め、S1000RなどもBMWモトラッドの場合、倒立サスはゴールド仕様のようです。G310Rはオールブラックにしていたのでこのゴールドが差し色になって収まっていたように思います。でも基本的にゴールドが好きではないんですよね、ぼく。その点、Pureのサスは地味なシルバー。個人的には非常に好ましいカラーリングです。全体がブラック、シルバーで構成されてシンプルなイメージになるので。
スピードメーターの単眼はデメリットですね。RnineTの場合、タコメーターとシフトインジケーターがセットになっています。さらにRnineTは乾式クラッチなので1速に入っても手応えがない場合もあるんですよね。タコメーターもシフトインジケーターもいずれも必須と思いますのでこちらはオプションで追加しました。
そして最後になりますが、ぼくがPureを選んだ最大の理由はカラーリングです。MY2021から追加された「テールブルーメタリックマット」という色がぼくの好みだったのですね。元々ブルーが好きで、G310RもMY2019まであったブルーのものが欲しかったのですが、MY2020では無くなってしまったのでブラックを買ったという経緯があります。
今回RnineT Pureにした理由の半分くらいはこの気に入ったカラーだったから、というものです。
ぼくのRnineT Pureを「碧」と名付けた
そんなわけでテールブルーメタリックマットのRnineT Pureがぼくのところにやってきたわけです。テールブルーという色は鴨の首の辺りの色。ブルーとグリーンの中間の色というのが一般的な定義のようです。ティールブルーという呼称の方が一般的みたい。
ティールブルー (teal blue)|カラーサイト.com
ティールブルー (teal blue) の色情報 画像 HEX #004864 RGB R:0 G:72 B:100 RGBの割合 R:0.0% G:28.2% B:39.2% HSV H:196.8 S:100.0 V:39.2 HSL H:196.8 S:100.0 L:19.6 CMY C:100.0 M:71.8 Y:60.8 ティールブルー (teal blue) の色相別色一覧 ティールブルー (teal blue) の彩度別色一覧 ティールブルー (teal blue) の明度別色一覧
実際のRnineT Pure MY2021のテールブルーはもっとずっと綺麗なブルーグリーンです。マット仕上げなので、もっとブルーグレーのように見える時もありますね。
この色は本当に好きな色
なのです。
やはり色はすごく大事。だから気に入った色のオートバイに乗ることは極めて重要だと思っています。この色が好きすぎて、ヘッドライトマウントとフロントフェンダーも同色でペイントしました。今回は納車前にカスタマイズを施してしまったわけです。でも納車段階から最高に自分らしい仕上がりとなり、本当に満足しています。
青・緑を意味する漢字と言えば「碧」です。「へき」と読みます。碧は「石」が入っているだけのことはあり、青く輝く綺麗な鉱物、宝石という意味合いもあります。
ぼくは自分のRnineT Pureを「碧」と名づけることにしました。この素晴らしいオートバイは宝石のように大切にされるべきである、という思いを込めて。2台目のオートバイとして、またぼくが乗るオートバイとして「碧」は過ぎた存在だと思っています。だからこそ敬意を持って、この美しいオートバイと共に走り、この美しいオートバイに相応しいオヤジを目指したいと思っています。
碧の納車動画はこちら。
碧の紹介動画はこちら。