「電熱」に踏み切れない
冬のバイクは寒い。これはもう本当に寒い。想像しててもそれ以上に寒い。わかってても寒い。
そう、もう寒いのイヤ。ということでかくいう私も色々と装備について考えてきました。
まずは冬用グローブ。これは当たり前か。
この時まで冬用グローブを持っていなかったわけで、それもすごい。(笑)
でこの時購入したKADOYAのグローブは悪くないのですが、防風フィルムは入っていないものでした。裏起毛でそれなりに温かく、防水ではあるものの防風ではないタイプ。これは少し走っているとかなり寒いのですよね。
そして防風、保温だけでなく「熱源を確保する」という当たり前のことも後から気がつきました。冬用のジャケットにホッカイロを貼り付けて乗る、というやつです。これはマジで目から鱗でした。(というか、それくらい普通は気づくだろという話かもしれませんが)
今年はバイクに乗り始めて二度目の冬。ということで少しは経験値が上がっています。防風フィルムを用いた冬用のグローブを購入して備えていました。購入したのはこれ。マックス・フリッツのガントレットグローブです。
これ、人気商品で結構品薄。買えただけでも嬉しいかも。2021年モデルはショートガントレットグローブというバージョンでジャケットの袖口を隠す部分が少し短い仕様だそうです。でもジャケットの袖口をカバーすることで防風効果は格段に上がりますね。
このグローブをしてさらにバイクのグリップヒーターがあれば完璧
と言いたいところですが、手の甲や指の外側は長時間のツーリングだと冷え切ってしまいます。手指の悴みは気をつけないとかなり危険です。バイクの操作も覚束なくなりますからね。となると、
あとは電熱に行くしかない
ということになります。でもね、なんとなく電熱系はハードルが高いのですよね。もちろん値段も高いわけですが、バイクのバッテリーから給電するタイプだとケーブルが気になりますし、何しろ電熱グローブのデザインが安っぽくて気に入らないのです。
電熱インナーグローブはどうだろう?
バイクは寒い、寒いはイヤだ、電熱グローブ買おうか、電熱グローブはカッコ悪い。そんな感じでぐるぐると無限ループしておりましたが、ふとした拍子に「電熱インナーグローブ」という選択肢が目に入ってきました。これがうまくハマれば、
電熱で指先ポカポカの上に、かっこいいマックス・フリッツのガントレットグローブが使える
わけで万々歳なのではないかと思ったのです。
早速電熱インナーグローブを探すと、まず見つかったのはこちら。
KOMINEの電熱インナーグローブです。お値段は比較的安くてアマゾンで9000円弱。
お、いいじゃん。KOMINEだし。と思ったのですが、こちらの商品、バイクの車載バッテリーからケーブル引回すタイプでした。個人的にケーブル繋がっているのはイヤなのでこちらは見送って小型バッテリーを使うものを探します。まあアマゾンには中華製のものがごろごろ。でもバッテリーは発火が怖いのであまり安いものに手は出せません。
結果選んだのはこれ。HANDLE KING(ハンドルキング)というメーカーの「めちゃヒート」という商品です。
中華製だと思いますが、発熱体のカーボンファイバーは日本製。バッテリーも日本の「電気用品安全法(PSE)」の認証を得ているし、いいのではないかと。バッテリー2個付きで9980円。それなりのお値段です。
注文して2日くらいで到着。商品は生地の厚みが0.6ミリと0.8ミリで選べました。ぼくはインナーグローブは薄い方がいいと思うタイプなので0.6ミリを選択。実際に商品が来てみると、0.6ミリでもやや厚いですね。試しに冬用グローブをはめてみると、KADOYAのものはややキツイ。マックス・フリッツのガントレットグローブは少し大きめだったのですが、それでも割とキツイ感じでした。でもこちらならバイクの操作にも問題なさそう。
めちゃヒート、いいと思う
実際にこの「めちゃヒート」を着けて、その上にガントレットグローブをしてバイクに乗ってみました。すると「寒くない」のです。これ大事。「暖かい」ことを期待しちゃダメ。つまり、冬のバイクにおいて特に指先は「凍えるほど寒い」のが普通でそれがかなり緩和されることは間違いない。
アマゾンのレビューなんかを見ると「期待はずれ」「温かくない」などの感想がちらほら。でもね、それは期待値の問題なんだと思うわけです。
めちゃヒートをつけてグローブをすれば寒くない
まずはこの点こそが大事。
そして
めちゃヒートだけをしても寒い
これも大事。アマゾンのレビューの一部はこれを電熱グローブとして使って文句言ってるのではと思います。これはあくまでも「電熱インナーグローブ」なので、この商品の上に冬用グローブを着けて初めて完成するシステムなわけです。実際めちゃヒートだけで自転車に乗るとほぼ壊滅的に暖かさは感じません。この商品に単体で過度の期待を抱くべきではありません。でも何しろ、
かっこいいお気に入りのグローブが電熱化できる
というメリットはかなり評価していいと思いますね。
この商品にデメリットがあるとすれば以下のような感じですね。
- バッテリーがそれなりにでかい
- そのバッテリーが手首の内側にあって結構嵩張る
- 特に左腕のアップルウォッチと干渉する
- バッテリーは暖かさ最強(65℃)だと4時間弱程度しかもたない
- そのため予備のバッテリー(2個で5600円)を買うことになる
冬場のロングツーリングをカバーしようと思うと予備のバッテリーを購入する必要があります。その点で結構な投資額と言えそうですね。15000円くらい。このくらいの予算ならば中華製の「電熱グローブ」を購入できるのでその方がいいと考える人も多いかもしれません。でもぼくはバイクのファッションにもこだわりたい人間なので、アウターは思い入れのあるブランドにしたいのです。その点でこの電熱インナーグローブはいい買い物だったのではないかと思っています。今週末、房総方面にロングツーリングに行く予定なので、丸一日使って改めて感想を追記しようと思います。
ここまでのところ、電熱インナーグローブ「めちゃヒート」は結構いいぞ、とまとめておきます。