TESLA Model BはeBIKEだ
モーターによるモビリティの改革を進めるTESLA。正直、すごい企業だと思います。イーロン・マスクのビジョンとカリスマがすごい。クルマには現段階であまり惹かれませんが、自宅に実装する太陽光発電と蓄熱の技術改革には興味津々。どこかのタイミングで導入したいと思っています。(マンション用のソリューションが出てきたら)
そんな感じで未来を見せてくれる企業TESLAがeBIKEのコンセプトモデルをリリース。英語版では11月から色々と記事が出ていた模様。(というか、日本語の記事は皆無)
これが実に未来的でカッコイイ。
これが販売されたら、絶対買う。
とここに宣言しておきます。
まずはその形をみてください。
元記事はこちら。リンクを貼っておきます。
Tesla presents Model B, a futuristic electric bike concept | Cycling Today
Tesla has unveiled a new concept bike called the Model B, marking the iconic electric car brand’s first foray into the e-bike segment. Developed in partnership with Kendall Toerner, the Model B features a sleek frame design that’s fitted with forward, side-facing and rear proximity LiDAR sensors that scan the surroundings in order to create a “protective bubble” around the rider, alerting the individual of any obstacles.
カッコイイ。なんという前衛性。以前、VANMOOFに試乗して、あまり革新的とは思わなかったというポストを思い出してください。
TESLA Model Bと比べるとVANMOOFがいかに過去の延長線上に過ぎないか、が理解できると思います。
Model Bの革新性
VANMOOFは従来型のクロスバイクを今日的な技術で化粧したプロダクト、と言えるのではないかと思います。モーターや変速機に関して、オリジナリティはありますが、革新的ではない。セキュリティシステムもモーターのアシスト制御も未来的ではない。何より、基本的な移動のコンセプトが「自転車」のままだと思うのです。だからぼくはこれならクロスバイクを選ぶと思ったのですよね。
TESLA Model Bはインダストリアル・デザイナーのKENDALL TOERNER氏との共同開発プロジェクトのようで、彼のウェブサイトに詳細が掲載されています。こちらが結構興味深いのでチェックしてみましょう。
Kendall Toerner – Industrial Designer
I grew up curious about absolutely everything, and had a favorite Xbox 360 game during my teenage years that sparked a particular interest – Halo 3. I started learning programming languages to create software, allowing me to reverse engineer the architecture of the game.
コンセプトと着想
まずはデザイナー自身がこんなことを書いているのが面白い。
自転車のいいところはこんな感じに書いてあります。
- 環境に優しい(Environmentaly Friendly)
- とめやすい(Easy Parking)
- 交通量を減らす(Less Traffic)
- ローコスト(Low Cost)
それに対して自動車は、
- 長距離移動が可能(Long Distance Travel)
- ステータス性(Status Symbol)
- 体力を使わない(Minimal Physical Effort)
- 相対的に安全(Relatively Safe)
とまとめられています。
今回のプロジェクトでModel Bは、これらのいいとこ取りを目指すわけです。
未来感とステータス性を体現するデザイン
未来感を表現するとともに、自動車に込められたステータス性の表現をも狙ってデザインは開発されています。
この目的はフレームのデザインによって実現しようとしている模様ですね。ハンドルとフレームに格納するアイデアは素晴らしいと思います。形態がリボリューションを想起させますね。
オートパイロットによる安全な移動
Model Bはオートパイロット機能を備えて、安全に移動が可能。車体の前後左右には、レーダーやカメラ、各種センサーが装着されていますね。
前後輪にモーターを実装
これもありそうでなかったコンセプト。これまでのeBIKEは基本的にBOSCHやSHIMANOのモーターモジュールを使用していたため、どこも同じような形状になっていました。
TESLAは前後輪の車軸にモーターを装着することで、今までのeBIKEとは違う、革新的な形を作り出していると思いますね。
重心移動による自動旋回
このModel Bでもっとも革新的だと思うのは、この重心移動による自動旋回です。もともと二輪車は重心を移動することで後輪から旋回する、というのが理論であることは先日も紹介しました。
このモデルはハンドルが固定です。なので、前輪で旋回することができませんし、旋回をサポートすることもできないわけです。このモデルでは重心を傾けたら、それを前輪が感知して自動で旋回するメカニズムを採用しています。これがすごい。
どのくらいのリニアリティなのでしょうか。違和感はないのでしょうか。この旋回のパラメータ設定によって、旋回は快感にも恐怖にも変わるはず。ここが技術的なハイライトだと思うのですよね。
TESLA Model B、販売はいつ?
このTESLA Model Bはコンセプトモデルなので、現段階で販売予定は立っていない模様です。
As mentioned, the Model B e-bike is purely a concept at this point, with no word on pricing or availability. But, disciples of Elon Musk and adherents to clean, micromobility are likely praying for its production.
CyclingToday
上の方で引用した記事を見ると、価格や実際に販売されるかどうかについてはなんの記述もないことがわかります。
ぼくはTESLAの従順な支持者というわけではありませんが、このModel Bが販売されたら絶対に買うと思います。改めてここに決意を表明しておきます。