WHEELS

やっぱり自分で操縦するのが好きなんだよね。モーターバイクへの情熱、再び。

投稿日:2020年7月23日 更新日:

motorbike

ぼくらの青春時代はバイクの時代だった

最近はロードバイクにご執心のぼくですが、とにかく乗物を操縦することが好きなのです。それほど意識したことはなかったのですが、歳を追うごとに「これは乗物が好きなんだな」とだんだん自覚し始めました。普通の人と同じく、最初に経験した乗物は三輪車。乳母車は自分で操縦しないので、まずは三輪車からスタートとします。仮面ライダーのサイクロン号になるオモチャを買ってもらってつけてたな。

自転車はもちろん。ぼくが小中学生だったころ、自転車は5段変速でフロントにはフォグランプとか。リアには流れるウィンカーなどが付いてました。思えば笑える。ブリジストンや丸石自転車、ナショナルの自転車もあったな。キャプテンハーロックのアルカディア号みたいなデザインとか、マジンガーZ的世界観が自転車にも影響していた、妙な時代でした。そもそもマチナカで自転車でフォグランプとか要らんだろ。

高校生になると原付ですね。原動機が付くということの凄さ、いまでも明確に覚えています。漕がなくても進む。自分の能力が何倍にも、何十倍にも拡張されてパワフルになり、自由を強く感じられました。ぼくが乗っていたのはヤマハのジョグという比較的安価なモデルでしたが、結構トルクが太くて、スロットルを急に開けるとウィリーして転倒してしまうくらいでした。今思うと結構危ない乗物を作って売ってたんだな、ヤマハ。

ぼくはその当時からただスロットルを開けるだけのスクーターではなく、クラッチ操作を伴うマニュアル変速のバイクを志向していました。中古屋で見つけたスズキの50ccのバイク(型番とか忘れてしまいました)乗り、もう少しパワーのある原付二種の免許を取りました。今思うと何故そのときに中型二輪を取らなかったのか。高校生の自分を叱りたい気分です。

ぼくの高校時代、日本の二輪車は花盛りでした。ヤマハは2ストロークのRZシリーズ、ホンダはCBX400FやVT250。スズキはRGΓ、カワサキはKR、ホンダはNSR、ヤマハはTZRなど、2ストロークのバカっ速い250ccクラスのレーサーレプリカが人気でした。この時期、ぼくはバイクに乗りたくてよく雑誌を読んだりしていましたが、結局スクーターと自転車で過ごしてしまいました。

その後再び50ccのスクーターに乗りましたが、シート下のボックスが標準ではない車種を買ってしまったため、ヘルメットを2回盗られてしまい、失意のうちに売却しました。大学時代以降はクルマへの憧れが現実のものとなっていきます。もともとバイクブーム以上にスーパーカーブームの影響を受けた世代なので、クルマが大好きなんです。小学生時代には、東名高速道路の陸橋の上から、スーパーカーが来るのを何時間も待っていたものです。

社会人になりある程度稼ぎ、独立して起業し、とりあえずポルシェ911カレラに乗るところまで、ぼくのクルマ遍歴は到達しました。ポルシェの魅力については、こちらのポストをご覧ください。

ポルシェ911のマニュアルシフトには8年間乗り、そこである程度満足したぼくはポルシェを降り、ポルシェの前に乗っていたBMWに戻りました。BMWの魅力については後日また語りたいと思いますが、一言で言えば「趣味性と快適性のバランス」でしょうか。当初高輪のディーラーとお付き合いが始まり、その後、有明のBMW TOKYO BAYにお世話になっています。そのBMW TOKYO BAYでとある出会いがあったのです。

モーターサイクルが再び視野に入ってきた

BMW TOKYO BAYは国内最大のBMWのショールームで、MINIブランドとともにBMW Motorradのショールームも兼ねています。

Home

Make Life a Ride. BMW Motorrad offers everything you need to start your own journey. Motorcycles, equipment, events, stories and much more.

いつものようにブラリと訪れたある日、一台のBMWのオートバイが突然ぼくの視界に入ってきたのです。

「あれ、結構小さい奴、あるんだ」

BMWは四輪だけでなく二輪も作っているメーカーであることは知っていましたが、結構デカいアドベンチャーバイクのイメージ強く、アウトドア志向ゼロのぼくには特に印象がなかったのです。そもそも、ぼくは小型二輪免許しか持っていないので、BMWのバイクには縁がないものと思っていたわけです。でも展示されているバイクは明らかに中型と思われるサイズ。ぼくは近くに行って、そのバイクを眺めていました。

ショールームのスタッフが近づいてきて、BMWにも普通二輪免許で乗れるバイクがあることを教えてもらいました。それがインドで生産されているBMWの世界戦略車G310Rだったわけです。

G 310 R

G 310 Rのクールなルックスは間違いなくBMW Motorradそのものであり、明らかにS 1000 …

ぼくはポルシェというメーカーには強い敬意を持っています。その一方でBMWにもシンパシーを感じています。メルセデスはポルシェを保有している前提でなら価値を感じますが、メルセデスだけを保有したいとは思いません。なぜなら極めて退屈なので。BMWはやはり操縦する楽しさにフォーカスしているブランドでその点がメルセデスと異なります。そしてやはりぼくはポルシェを降りた後も、少しだけ操縦する楽しさを残したいという思いがあり、結果としてBMWに乗っていたのだと思います。

そこにBMWの二輪車という存在がクローズアップされて、ぼくの中でBMWというブランドの価値が、点と点が繋がって線になるように理解できたのです。BMWの「駆け抜ける歓び」という少し前のキャッチフレーズは四輪だけでなく、二輪も含めて受けとめるべきだったということに。マーケティングやブランディングに係る人間として、ちょっと反省しました。

それにBMW Motorradのスローガンがいい。これはいい。

Make Life a Ride

ぼくなりに意訳すると「旅するように生きよ」ってとこでしょうか。あるいは「人生をライドにせよ」だとすると、自分を主語にして人生を生きよ、という意味かもしれませんね。大企業から独立し、社会の大海原を自分の力を頼りに生きていく、そう決めたぼくを鼓舞してくれるメッセージに感じます。

YouTubeに日本国内向けのプロモーションヴィデオがあったので紹介します。結構長いけど、面白いです。「人生を、旅するように生きる。」が正解でした。

BMWのバイクに乗りたい

とまあ偶然の出会いから、ぼくは突然再びバイクに乗りたい、まずはBMWの小さなバイクに乗りたいと思うようになったのです。でもぼくは普通自動二輪の免許を持っていません。あのBMWのG310Rに乗るためには、まずライセンスを取らなくてはなりません。原付二種を持っていても、もはや30年以上バイクに乗っていなかったので正直運転技術は失われているでしょうし、まったく不安です。ということで時間を見つけて教習所に通いつつ、普通二輪のライセンスにアップグレードすることにしました。麻布十番から最も近い目黒の自動車学校に仕事の合間に通い、途中、新型コロナウィルスによる休校などもあって半年以上の年月をかけた後、ようやくぼくは普通自動二輪(MT)のライセンスを手にしたのです。

さてようやくこれでバイクに乗れる。でもこれまでぼくが乗ったことのあるバイクは教習車のホンダCB400SF(通称スーフォア)だけ。バイクについての経験値はほぼゼロです。あのBMW G310Rとの邂逅は印象的でしたが、本当にあのバイクでいいのかな、と思い始めています。なにしろまだ乗ったことがないんですから。なのでここ数か月は、G310Rをはじめ、候補になりそうなバイクに試乗してみて、一番グッと来るものを選びたいと思っています。実際にアタマで考えるよりも実際に乗ってピンとくることの方が大事。それはロードバイク選びでも経験しています。

ぼくの場合、初めてのロードバイクは最も自宅から近いトレックストアで買ったのですが、最初はエンデューロ系のドマーネにしようと思っていたけれど、乗り比べてみたら軽量なオールラウンダーのエモンダの乗り味の方が好みで、その差は歴然としていたのです。

だからバイクも絶対に乗って決めた方がいいと思っています。ただ50歳を越えるオヤジのバイク選びなので以下のような軸があるように思っています。

①大学生が乗らないようなバイク(あまりポピュラー過ぎないもの)
②乗りやすいバイク(あまり癖の強くないもの)
③パワーがあり過ぎないバイク(当初は扱えないかも)
④落ち着いたイメージのバイク(大人に相応しい感じ)
⑤スタイリッシュなバイク(ファッションを含めた世界観があるもの)

上記の5つの軸をもとにリストアップした、愛車候補は以下のような感じです。

①BMW G310R
②HUSQVARNA Svartpilen 250/401
③HUSQVARNA Vitpilen401/250
④BMW G310GS

やはり数十年ぶりに目に留まったバイク、BMW G310Rが有力候補であることは変わりませんが、ハスクバーナというプログレッシブなスタイルと世界観を売りにしているバイクも魅力を感じています。さてどうなることやら。試乗してみた印象を含めて、また書いてみたいと思います。

☞BMW G310GS(G310Rと同じプラットフォームで作られたアドベンチャータイプのバイク。BMWと言えばこういうスタイルかも知れない。)

G 310 GS

通勤でも、田舎道でも、峠道でも、オフロードでも、G 310 GSは純粋に駆け抜ける歓びを約束します。ライダーの目線が高くなり、リラックスできるライディングポジションで、あらゆる挑戦をしっかりとらえ、思い通りに乗り越えられます。

☞ハスクバーナ スヴァルトピレン250(正直、スタイルとしてはこちらの方がカッコいいと思っているけど、BMWも捨てがたい。難しい。)

Svartpilen 250 | 2020

On busy urban backstreets, the SVARTPILEN 250 rules supreme. A lightweight chassis and an upright riding position lend a commanding view of wayward traffic, while a punchy engine and brisk acceleration work to put space between you and the city.

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