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まさか空油冷で新型が出るとは思わなかった!BMW Motorradが新たに発表したR12 nineTについて考える。

投稿日:2023年6月10日 更新日:

2023年5月10に発表されたBMW R12 nineT。一部の予想を覆す、空油冷の水平対向エンジンのアップデートであることがどうやら濃厚です。現行RnineTよりもさらにクラシカルな見た目を与えられて、それでもテクノロジーは2023年バージョン。この新しいBMWのヘリテージモデルは一体全体どういうオートバイなのか。2021年モデルのRnineT Pure「碧」を愛する1ユーザーであるぼくが、まだ少ない情報からその実像を探ります。

新型はR12 nineT

BMW motorradがRnineTの後継、R12 nineTを発表してからちょうど1ヶ月。5月10日にどんなバイクが発表されるか楽しみにしていたわけですが、ぼくの期待というか関心はRnineTも水冷化されるのか、またされるとしたらどんなモデルとして作り上げるのか、という点にありました。

ご存知の通り、ぼくの保有するRnineTは2021年モデル。現在売っているのは2022年モデルと思いますが、ほぼ同じ。RnineTはこのモデルが最終になる可能性が高いわけです。ぼくはこのRnineTというモデルに愛着を感じており、特に自分らしくカスタムしつつあるティールブルーメタリックマットのRnineT Pure「碧」には他のどんなバイクよりも絆を感じています。

そのぼくも、

RnineTもそろそろ終わり。新しいモデルはきっと水冷になってしまうだろう。

と考えていたわけです。欧州の排ガス規制は非常に厳しく、空油冷のエンジンを積むRnineTはやっとのことでEURO5をクリア。EURO6に対応するのは難しいのではないか、という記事を多く読みました。

実際HONDAは空冷のCB1100系をディスコンにしたくらい。HONDAですら適合を諦めたEURO5-6にBMWが適合させるのは難しいだろうな、というのがぼくの見立てだったわけです。

参考リンクはこちら。ヤングマシンの記事です。欧州の排ガス規制の実態はこんな感じ。1998年と比較して一酸化炭素や窒素酸化物の排出量は10分の1に削減されているのがわかりますか?

果たして、5月10日に発表されたR12 nineTはこんなオートバイでした。

現行のRnineTを進化させたフォルム。ん?ラジエーターは小さいな。あれ?ラジエーターじゃなくてオイルクーラーか?ということは水冷化されていない?空油冷で新型なのか?

という感じでちょっと混乱してしまったわけです。

R12 nineTは空油冷?

BMW motorradのサイトを見るとR12 nineTが空油冷とは明記されていません。というか、まだ詳細は不明。2023年秋から年末にかけての正式なリリースを楽しみに待っててね、というスタンスです。とりあえず、BMWの公式フォトを並べて、感想を述べてみますね。

ヘッドライトユニットはRnineTと同じ

これはほぼRnineTと同じに見えますね。

タンク形状はオールドBMW風

全体によりクラシックな方向にデザインが引っ張られていますね。パイプフレームもRnineTよりは主張が抑えされていてクラシックな雰囲気づくりに貢献している感じ。

シリンダーヘッドカバーは完全に新デザイン

エキゾーストの取り回しもかなり違う。オイルクーラー?やタイミングベルトカバーのデザインも一新されていますね。

エキゾーストも変更に

RnineTはアクラポビッチのマフラーですが、これはBMW製?サイレンサーの先が絞り込まれているのはかっこいい。そしてメタルのポリッシュタイプでよりクラシカルに。

全体的に「よりクラシックに」というコンセプトが鮮明。RnineTはレトロモダンというか、クラシックとモダンを融合している、というのが魅力だと思います。特に見た目において。

このR12 nineTももちろん最新のオートバイ技術を盛り込んだ上で、それでもより「懐古的」なデザイン言語を取り入れていることが特徴。この辺り、ぼくはまだ消化しきれていません。どちらが魅力的かと言われるとレトロモダンなLookを持つ、RnineTの方がいいような気もします。でもそれはぼくが現行RnineTのユーザーだからかも知れません。

まあ、「クラシックとモダンの融合」というコンセプト、ぼくは大好物なんですよね。こんな風に。

RIDE HIによれば

RIDE HIという雑誌があります。高名な「ネモケンさん」によるライテク解説が非常に素晴らしいオートバイ関連・啓発メディアと言えます。そのRIDE HIにこんな記事が出ていました。リンクはこちらから。

そしてまさかのR nineT系を世代交替と、水冷化せずとも刷新していく姿勢を見せたことに、多くのボクサーファンは飛び上がらんばかりに喜んだと思う。

RIDE HIより

マジ?「水冷化しないで刷新していく姿勢」とか断言しちゃってるよ。やっぱりBMW伝統のフラットツイン、水平対向2気筒エンジンは

空冷のまま次世代に挑戦

していくのでしょうか。ワールドプレミアは2023年末。さて、どんなバイクなんだろう、R12 nineT。

BMW motorradによるYouTube動画はこちら。

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