中学高校時代、自宅にあったグランドピアノを見様見真似で弾いていました。きちんと習ったことはなかったのですが、好きな曲、簡単そうな曲をちゃんと譜読みしながら少しずつマスターしていくのは楽しかったのを覚えています。高校大学時代は吹奏楽や交響楽団に所属していたこともあり、ピアノでスコアをチェックしたりする機会も多く、自己評価的には割と弾けていたのですが、思えばそれも四半世紀前。3年ほど前にふらりと通りすがりに入った音楽教室であまりにピアノが弾けないことにショックを受け、ピアノのレッスンを開始。教室ではもちろんアップライトとはいえアコースティックピアノですが、自宅で練習するために何か鍵盤が必要。でもうまく続けられるかわからないし、最初から高額投資も不安ということでヤマハの電子ピアノで最下層に位置づけられるP-105を買いました。いや正確に言うと妻に買ってもらいました。アマゾンで3万円強。安いですね。(現在は後継モデルのP-45に変わっています。P-105はもう買えないようです)
↓P-45のアマゾンのページにリンク。
88鍵フルキーボードの電子ピアノが3万円で買えるのは驚きでした。練習用と考えた場合、購入から2年以上ちゃんと練習ができているのだから、3万円の投資は十分回収したと言えます。ただ電子ピアノのヒエラルキーの中で見た場合、やはり最下層は最下層であり、今となってはステップアップを考えている僕なのです。今一度満足できる点と不満な点を書いてみると。
【満足できる点】
・フルキーボード
・GRAND PIANO 2の音色(特にアタックと音の立ち上がり、粒立ちが好き)
【不満な点】
・滑りやすい鍵盤
・スピーカーがプアなため、ヘッドフォン以外で鳴らすとがっかりする
・そのヘッドフォンが接触が悪くて左右のバランスが取りにくい
・スタンドを使用しても不安定でトリルなどが弾きにくい
やはりユーザーのステージによって不満が増していくのは当然なわけで、僕は既にこのP-105以上のものを電子ピアノに求めていることがわかります。ステップアップの先をどうするか、それがいま関心事。ヤマハの路線で上げていく場合、銀座でも弾き比べた結果、Clavinova CLP-575くらいが希望です。音響的にも鍵盤的にもCLP-545との差異は大きく、選ぶならやはりこれかな、と。でもリビングのスペースを考えるとちょっと大きい。
CLP-575 – Clavinova(クラビノーバ) CLPシリーズ – ヤマハ株式会社
もともと正統派の音楽が好きだと言うこともあり、アタマからヤマハが離れない僕なのですが、ここはピアノではなくエレピとして考えるのなら選択肢が変わってきます。その場合、浮上してくるのはローランドのエレピ。鍵盤のタッチとクリック感、音響はP-105から大きく向上させても省スペース性が高く、価格もCLP-575の25万円クラスを出さなくても満足できそうな気がします。候補はF-140Rというモデル。Bluetooth搭載でiPadを譜面として使えるなど、ヤマハとは機能の考え方が異なります。店頭価格は10万円程度。いま僕の気持ちはこちらに傾きつつあります。