EVERYDAY

Facebookの使い方ってこれでいいの?

投稿日:2015年11月10日 更新日:

毎日オフィスに行けばPCを立ち上げて、GoogleカレンダーとともにFacebookを眺める。いやそれ以前に朝起きてスマフォを手にした際にFacebookの更新情報が目に入る。これが多くの人の毎日だと思う。Facebookは人の、人生の情報化ツールである。結局、人間の存在は情報でしかない、ということを痛感させるためのツールとも言える。人がいつどこで生まれ、どのような教育を受け、どんな仕事をしたりどんな会社に勤めたりしているのか。毎日何をして暮らし、何を食べてるのか。それの蓄積がその人だとFacebookは言う。いや言ってはいないが、それに近いメッセージを発している。果たして人の人生は情報なのだろうか。そもそも人の人生についての情報を僕たちはそれぞれ知り合う必要があるのだろうか。

小学生の頃、偉人伝というものをよく読まされた。偉い人の人生について読むことが大切だということなのであろう。二宮尊徳、野口英世、孫文、アインシュタイン、他に何を読んだか挙げれば切りがない。こうした偉人の偉業を知ることは確かに有益かも知れない。では僕たちのような普通の人についてはどうだろう。僕は他の人が毎日何をして暮らしているのかにそれほど関心がない。自分が何をして暮らすかには大変な関心がある。Facebookに書くのは、自分の暮らしに関心があるからであって、他の人の暮らしを知りたいからではない。もちろん、古い友人や仕事仲間と簡単に連絡が取れるツールとして有用だとは思う。しかし、このFacebookという世界の中でコミュニケーションを深めていくことが何か大事なものに繋がるという実感はない。

ザッカーバーグはFacebookをどんなコンセプトで創ったのか。これでいま何を成し遂げようとしているのか。改めてそれを考えることが必要だ。それについて僕はまだ勉強不足だ。推測で書くならば、彼はインターネットで繋がる世界をPEACEなものにしようとしたのだろう。「いいね」と言えるもので埋め尽くされるのなら、「いやだね」で埋め尽くされるよりはましだ。それはそう。Facebookのような情報に関連するインフラはマクロ視点ではおそらく有益だ。しかし、ミクロ(この場合はひとりひとりのユーザー)視点では熟考を要するのではないだろうか。おそらく僕たちのFacebookの使い方は間違っているのではないだろうか。人生の情報化ツールとして使うのではなく、もっと限りなくプラクティカルに、世の中を変えていくためのアクションのインフラとして使うのが正しい使い方なのではないだろうか。

つまり、僕は、今の僕たちの使い方におけるFacebookは嫌いです。

-EVERYDAY
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

通勤時間は無駄。ナレッジワーカーは都心に住むべきである。

Contents 都市の快適居住学ぼくが都心に住む訳ナレッジワーカーよ、都心に住め都市の快適居住学 都市生活というキーワードに反応する人にぜひ読んでもらいたい一冊が「都市の快適居住学」という本です。著 …

mystrength

自分を知るためのツール、クリフトンストレングス®がかなり有効だと思う。

Contents 強み分析ツールを使ってみたぼくの結果をみてみると誰もが一度は試した方がいい強み分析ツールを使ってみた 自分のことはわかってる、っていう人もいるかも知れませんが、自分のことを自分で知る …

愛猫・三日月との悲しい別れ。ぼくたちはペットロスにどう向き合うべきか。

Contents 急変:2022年8月23日のFacebookからさようなら、ぼくの三日月弔いの動画とKANJIGRAPH作品野良猫教授のYouTube”BIKE&WORDS”からKANJ …

4匹目のねこにまた出会っちゃった?麻布十番いぬねこ里親会。

先週の日曜日、いぬねこ里親会というイベントがあって、妻がそこで新しい猫さんを探してきた。わが家には既に3匹の猫さんたちが暮らしているのだが、2歳の若い猫さんと10歳以上の猫さんたちの折り合いが悪く、か …

その瞬間は突然やってくる。クロスバイクで転倒して左手首を骨折した顛末記❶

58歳にして初めて骨折。救急搬送、手術と入院を経験しました。元々医療関係のプロジェクトも多くこなしてきた私。昨年からはちょうど救急病院のブランディングのプロジェクトが始まったばかり。骨折を契機に、体を …