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Homepod miniを2つオーダー。デスクトップミュージック環境に激変の予感。

投稿日:2020年11月18日 更新日:

アップルストア表参道に行ってきた

愛用していたAirPodsがとうとうヤバくなってきました。初代なので、購入したのは2017年。アップルケアも既に切れています。バッテリーはまだ大丈夫っぽい。でもiPhoneで通話できる時間がめちゃ短いのです。音楽は聴けるのに。

ウェブから修理の申し込みをし、その流れでアップルストア表参道のジーニアスバーを予約して、本日持ち込んで来ました。結論的には修理という名前の機器交換。その価格は、17,000円程度+TAXだそうです。

うーん。

ケースはそのままで左右のイヤホンを交換して17,000円超だと、新品購入の方がお得感ありますよね。

↓のAmazonなら、チャージングケース付きで18,737円。ならこっちがいいよなぁ。

さらにもう1万円出せば、AirPods Proにも手が届きます。こちらになれば、ノイズキャンセリング機能も付いて、ファームウェアアップデートで音響性能もかなり上がっているみたい。音楽を聴く愉しみは膨らんでいると思うわけです。

こちらは29,000円くらい。ノイキャンの世界も知りたいし、個人的にはこちらにより惹かれます。

でもね、それより興味を持っちゃったのがこちらなんです。2020年11月16日に発売されたHomepod miniです。

Homepod miniがいい

以前から少し気になっていたプロダクト。アップルが作ったスマートスピーカー。Homepodです。これ、何が気になったかって、

2つ買ったらステレオスピーカーになる

という点なんですよね。

HomePod mini

Hey Siri、90年代のヒップホップを聞かせて 曲、アーティスト、アルバム名、プレイリスト、ジャンル、 または歌詞で曲を選ぶ。 Hey Siri、日経トレンディを再生 Apple Podcastやラジオステーションにアクセスする。 Hey Siri、1カップは何オンス? 単位と数量を換算する。 リストとリマインダーを作る。作ったものをSiriがあなたのすべてのデバイス上で更新する。 Hey Siri、一番近いホームセンターはどこ? 今いる場所や、最新の交通情報にもとづいた経路などを確認する。 Hey Siri、私のiPhoneを探して あなたのデバイスの音を鳴らして見つける。 メッセージの送受信も、電話の会話も、Siriでどうぞ。 Hey Siri、家を暖かくして サーモスタット、照明、ブラインドなどのスマートホーム アクセサリをコントロールする。 接続しているアクセサリの状況をチェックする。 Hey Siri、ムービーナイトだよ シーンを設定して、たった一言で複数のデバイスを同時に操作する。

Amazonエコーは自宅にもオフィスに設置済み。正直、エコーの音響性能も結構スゴイと思っています。単体のスピーカーとしての音響はかなりのものです。でもアップルはその上を狙っている。そこが期待させるんです。

アップルが考えているのはこれ。

Computational Audio

です。

彼らは音響機器の世界をコンピュータの力でひっくり返そうとしているわけです。既に写真と動画の世界は同じ方法で力学を変えています。

Computational Photography

です。

LiDARスキャナをiPhone12Pro/ProMax系に搭載し、光学レンズのキャパシティを越えた「写真」の世界を作ろうとしている。

さらに機械学習の果実を使って、光学性能を越えた「素晴らしい写真」を撮れるようにしようとしているわけです。

ぼくは写真が好きですし、カメラもカメラメーカーも好きですが、近い将来、アップルによってカメラメーカーが淘汰されることも視野に入れています。最近気に入っている富士フイルムのカメラがその魅力を失うことはすぐには考えにくいですが、アップルが構想しているのはそういう世界であることを理解する必要があります。

Computational Audioも同じです。ハイエンドオーディオはとんでもない高額品ですが、それは職人的あるいは芸術的な技術によって支えられており、ある意味で極めて脆弱。

そこに機械学習を持ち込むことで、安価に素晴らしい音響を再現する、というのがアップルのビジョンだと思います。素晴らしい成果物を作るための変数が多い映像よりも、音響の最適化の方が先に実現されてしまうのではないかな、と思うわけです。

そして実際にHomepod miniの音を聴いてみたら、これがかなりいいんです。いや驚くほどいいんですよね。音響のメカニズム的にはエコーとメチャクチャ違うとは思わないのですが、アップルの機械学習による音響のシミュレーションがおそらくメチャクチャ優秀なのでしょう。

富士フイルムの「フィルムシミュレーション」と同じような価値をアップルは既に創り上げているのではないかな、と思います。

2個でステレオスピーカーにしたい

このHomepod miniは単体でもかなりの音響性能を持っていますが、さらに魅力的なのは2つをペアにしてステレオスピーカーシステムにできる、という点です。これめちゃ魅力的。

ちなみに、ぼくの現在のオフィスのオーディオ環境はApple MusicからBOSEのPC Companion2を使って出力しています。このスピーカーは1万円そこそこと安いにも関わらずかなりいい音を出してくれるのです。

もちろんオーケストラの表現などは「それなり」でしかありませんが、ポピュラーミュージックの再現を「聴き流し」レベルで聴くには十分であり、ぼくはこのスピーカーを高く評価しています。

いまぼくは、Homepod miniを2つ購入して、このBOSEのPC Companion2とリプレースしてみたらどうだろうと考えているわけです。スマート&アクティブスピーカーを2台使ってステレオスピーカーシステムを作ったら、それはどんな音を聴かせてくれるのだろう、とワクワクしているのです。

単体でもかなりの音響性能を持つアクティブスピーカーであるHomepod miniを2つペアにしてステレオで聴いてみたい。あー、めっちゃ聴いてみたい。そう心の底から思うわけです。おそらくオーケストラ音楽もかなりいい感じで再生してくれる気がして。

記事を少し読んでみます。TechCrunch Japanはこんな感じで、スマートスピーカーとして後発であったことを若干嘆きつつ、アクティブなオーディオスピーカーとしては激賞しています。

Apple HomePod Miniレビュー、もっと早く登場していたら、小さな躯体で驚くサウンドを楽しめる | TechCrunch Japan

HomePod Miniが数年前に登場していたらスマートスピーカーマーケットはかなり違うものになっていたかもしれない、という気がしてならない。見たところこのデバイスはさほど革新的ではないが、Apple(アップル)が約3年前のオリジナルモデルの立ち上げ時とかなり異なるアプローチをとっていることを否定するのは不可能だ。 アップル …

筆者はこれまでさまざまなスマートスピーカーを使ってきたが、アップルが3.3インチのデバイスで可能にしたサウンドに本当に感激している。(中略)このサイズにしては完全でクリア、そして驚くほどパワフルだ。もちろんステレオペアを作れば、その性能は倍になる。

TechCrunch Japan

個人的にAIとしては、現段階でSiriよりはアレクサが使いやすいと思っており、その点ではアップルが追い付くことはもはや難しいと思っています。でも、このように機械学習を介したサウンドづくりに関してはHomepodにかなり期待しています。

Engadgetはこんな記事を。

Apple「HomePod mini」レビュー 絶対1台できれば2台欲しくなる – Engadget 日本版

iPhone 12シリーズと同時に発表されたアップルの小型スピーカー「HomePod mini」。すでに予約を開始しており、11月16日に発売されます。ひと足先に実機に触れることができましたので、ファーストインプレッションをお届けします。

で、何に驚いたかといえば、音量をかなり絞っても低音、高音がクッキリと前に出ていることです。この感覚は高級オーディオの専売特許と思っていましたが、HomePod miniが搭載するApple S5チップと独自ソフトウェアの連携による音の補正で、このきめ細やかな分解感を実現しているのです。最近のスマホカメラの高画質化と同じ機械学習によるアプローチなわけですが、デジタル機器がアナログに適わなかった最後の砦の崩壊とすら感じてしまいました。

Engadget

このEngadgetの記事はぼくが期待していることをそのまま表現しています。機械学習で音響をシミュレートするというコンセプトはどれくらい進化しているのか。あー、早く試してみたい。

音響再現における未来を買ってみた

Homepod miniは1個、10800円。とんでもなく安いと思います。単なるアクティブスピーカーであるBOSE PC Companion2と同じ程度の価格。2個買っても2万円。これで従来のオーディオシステムとは一線を画す世界が実現されている可能性があるわけです。

ピンと来ない人のために何度も言ってしまうと、

機械学習で音響をシミュレートする

というコンセプトが充実していくと、一曲ごとに最適最高な音響で再生ができる可能性があるということです。好みの音響をイコライザーなどで調整する必要がなく、勝手に最高の音響が再現されるわけです。

こうなってくるとマニアックなオーディオは淘汰されてしまいます。ぼくもオーディオにはかなりの投資をしてきましたが、これからはこうした新世代のオーディオの方が超高額なオーディオよりも音響的に優れている、ということが起こるでしょう。あとは単純にスピーカーの材質や大きさなどだけの差異になります。

もしかするとアップルのシミュレーションを再現するだけのデバイスとして、現在の高級オーディオは生き残ることができるかも知れません。でもアップルがそれを許せば、という条件がつきますけど。

ということで新時代のオーディオを体験するために、Homepod miniのスペースグレーを2つオーダーしました。ホワイトはアップルストア表参道でも在庫があったのですが、ここはBOSE PC Companion2とのリプレースなので、ブラック系を選びたいところ。

オフィスに届くのは12月の10日頃らしい。

HomePod mini – スペースグレイ

HomePod miniは大きな音を響かせます。そこには賢いアシスタントも住んでいます。スマートホームを安全に操作することもできます。詳しくはAppleのウェブサイトで。

届いたら早速ステレオのペアを組んで、iPhoneとMacから音を鳴らしてみたい。音響の評価と使い勝手などを改めてレビューしてみたいと思います。

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