欲しいなと思っていたInsta360X3ですが、6月末の沖縄旅行を機にとうとう発注してしまいました。ウダウダしていたらシッピングに遅延があり、もしかしたらフライトに間に合わないかもとドキドキしていましたが、なんとか前日の夕方にオフィスに届きました。Insta360は初代のGOを持っているだけだったのですが、あっと驚く長足の進化を見せていますね。システムとしての優秀さはもはやGoProを上回っているのではないかと思います。
Insta360 X3
まずはInsta360 X3です。まだ少ししか使っていないのですが、
360度カメラとアクションカメラの二つの機能を持っている
というのがこの商品の特徴。「見えない自撮り棒」を使えばドローンライクな映像も撮影可能です。もちろんバイクでの走行動画の撮影も行えます。ぼくがこの商品のファーストインプレッションとして一番評価するのは、
バイクへのマウントが簡単なこと
そして、
画角の調整がほぼ不要なこと
です。
この辺りはまた詳細にGoProと比較したいのですが、GoProはオーセンティックな走行動画が撮れますが、マウントがとにかく面倒です。ぼくはネックマウントでの画角が気に入っていました。しかしウェアを着てネックマウントでGoProを着用するのは見た目も大袈裟ですし、なんとなくバイクライディングにも悪影響がありそうに思えました。
可能な限り身軽に乗りたい
それが真実だと思うのですよね。ヘルメットマウントにせよ、ネックマウントやチェストマウントにせよ、何しろノイジーです。
またGoProは画角の調整がなかなかに難しいのです。ネックマウントでも水平が取れないことも多々あります。またマウントすると音声コマンドを使ったとしても撮影ミスが一定の水準で発生します。
それに対してInsta360 X3は360度カメラなのでオーソドックスなハンドルマウントをしさえすれば、とりあえず走行動画も自撮りも全て押さえてくれます。これは実に素晴らしいことです。
Insta360 Flow
もう一つ購入したのはInsta360 Flowです。従来からのカテゴリー理解では「スマホ用ジンバル」ということになると思います。ぼくが所有しているスマホ用ジンバルはDJI Osmo Mobile3というモデル。かなり早い時期に手を出しましたが、結構大きいし、ユーザビリティも高いとは言えず、実際に活用し切れていませんでした。
Insta360 Flowを購入したポイントは以下のようなものです。
- かなりコンパクト
- DJIよりも相当コンパクト
- デザインもプレーンであまりメカメカしくない
- 女性ユーザーを意識したと思われる操作性
- 直感的に操作できるよく練られたインターフェース
- よくできたアプリ
- スマホとの連携も安定
- 三脚も内蔵
- それでいて20000円程度の価格
上記の項目はその全てにおいてDJIを凌駕していると思います。素晴らしい。後発の製品はこうでなくちゃという見本のような商品です。そして最も素晴らしいのはそのマーケティング戦略だと思います。
つまりこのInsta360 Flowは「スマホ用ジンバル」という考え方で作られていない、ということです。少し専門的になってしまいますが、消費者は「商品カテゴリー」を認知しないと「個別商品」を理解できません。この「商品カテゴリー」のことを「認識のフレーム(Frame of Refference)」と呼びます。(以下、FOR)
FORはとても大事。例えば「スマホ」というのもFORの一つです。「スマホ用ジンバル」もFORです。でもこのInsta360 Flowは戦略的に「スマホ用ジンバル」の市場を壊し、もっと高度で顧客価値の高いFORを提案しており、そのFORの市場のナンバーワンを目指して作られているのです。
Insta360 Flowの提案するFORとは、
スマホで完結する動画撮影支援ツール
とでも言うものです。ワンオペで映画のような動画を簡単に破綻無く撮影できる、のが提供価値です。なのでこのInsta360 FlowにはアクセサリーとしてLEDライトなどもラインナップされているわけです。
沖縄で試し撮り&バイク動画も撮ってみた
商品レビューはいずれまた詳細に行ってみます。まずは沖縄旅行で初めて使ってみて、また走行動画も撮ってみて、それをYouTubeにアップしてみました。
2023年1月の骨折以来、ようやくバイクに乗れるようになるまでのストーリーです。個人的にはこれ見るだけで泣いちゃう。(笑)
どうぞご覧ください。