ぼくは静かなピアノ曲が好きだ
日本人のピアニストというかコンポーザーでピアノメインの人は好きな人が多い。たとえばこんな人たち。
haruka nakamura
haruka nakamura
haruka nakamura is a composer, producer and multi-instrumentalist based in Tokyo, Japan.While growing up in the snowy hills of Aomori, haruka learned to play piano and guitar on his own.
リリカルでセンチメンタル。ピアノもそうだし、音が硬質で冷たい。氷のようなあるいは星のような冷たさと美しさ。それが魅力。
Akira Kosemura
Akira Kosemura – Music Composer
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牧歌的でノスタルジック。個人的な感覚で音はふんわりとやわらかい。広告にもよく使われるのが頷ける音。ヴォーカルの使い方と歌詞のセンスが実にいいと思う。
Iwamura Ryutaとの出会い
オフィスでよく聴いている音楽のひとつがIwamura Ryutaのピアノ。もともとは麻布十番のたまに行くカフェでかかっていて、店員さんに確認してCDを購入したのが出会い。
レーベルカフェトーキョー
10/11,12 茄子と茗荷と大根おろしの豚汁・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ●定休日について● 先月より、毎週火曜日の定休日に加えて、 月最終火曜日に1日くっつけて2連休いただきます。 10月は27日(火)28(水)です。 どうぞよろしくお願いいたします・・・! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ …
最初に購入したのはMonday ImpressionとSunday Impressionの2枚のアルバム。24の調性すべてを使った即興曲とも言える曲。いい。好き。でも今日はこの紹介じゃないんだよね。
こちらのアルバムの紹介はまた今度。とりあえず、2枚のAmazonへのリンクだけ貼っておきます。ご興味のある方はぜひ。
適度な、本当に適度なカジュアル感。そしてどこかで聴いたことがあるような感じがいい。
あ、この曲はドビュッシーだな、
これはフォーレだな、
お、なんだかバッハっぽいな。
そんな感じに聴こえる。あまり肩ひじ張った感じではなく、手にとりやすい音楽と言ったらわかるかな。
Reading to Hear
ぼくはとにかく本を読む。オフィスは実用書からビジネス書、哲学書、写真集、その他本に溢れてる。そしていつも音楽を聴いている。本を読みながら、あるいは企画書を書きながら、聴いているわけだから、ものすごく真剣に聴いているわけじゃない。
思えば昔はオーディオにも凝って、腕組みして聴いてたイメージ。クラシック音楽ばかり聴いていたな。いまもクラシック音楽は大好きだけど、少し聴き方は変わってきたかな。オーケストラ音楽はやはりサントリーホールなどで実演を聴きたい。
100人以上の音楽家が奏でる楽器の音を同時に聴くことこそが、オーケストラ音楽の醍醐味だから。
だからか、オフィスではピアノやギターなどの静かな曲をかけていることが多い。基本は静けさが欲しい。アタマを動かしながら、でも心に何か潤いを与えることで、アタマもよりスムースに動く、というようなイメージ。
そんな風だから、このIwamura Ryuta / Reading to Hearを見つけたときは喜んで即買いした。ピアニストのサイトにいろいろと記述があるので、紹介してみたい。
New Album “Reading to Hear”. February 3, on sale. | Iwamura Ryuta/岩村竜太
“Reading to Hear”というアルバムを作りました。 2月3日から日本各地の書店、CDショップ(Tower Records 新宿など)でお買い求めいただけます。 当初のアナウンスより大幅に遅れてしまいました。 お待ちいただいている方がいたのであれば、お詫びいたします。 取扱店の詳細など、レーベルからの告知はもう少しお待ちください。 以下、レーベルによるレビューです。 ※お取り扱い店舗は随時こちらでご紹介いたします。 My next piano album called “Reading to Hear” will be released on next month, January 2016. It will be pre-released at a lot of bookstores in Japan and several stores in Taiwan. Its nationwide release will be a few months later.
こんな一文が印象的。
本を開く時、小説のはじめの一行に心ときめく時、写真集を開いたビジュアルに釘付けになる時、哲学書の一文に頭を悩ませる時、古本屋の棚にあった背表紙にひっかかった時、なにげなく入った書店で新たな本に出会った時、僕たちの頭のなかではきっとステレオのスイッチを押すようにそれぞれのBGM が流れ出す。それぞれの文体にはつねに音があり、音のなかにも物語があるからである。
Reading to Hear
ひそやかに鳴らされる音は、場所や環境や人で絶えず変化して行く衣服のようでもあり、身体で感じる変化とともに内にも外にも開き向かいあう人それぞれのフレーズを絶えず含みながら環境を作っていく。
Reading to Hear
楽音とノイズの差とは?
これは現代音楽の典型的な問いのひとつ。
ぼくらが本を読んでいるときも、ひっきりなしに何かの音がしている。たとえばいま、オフィスの窓の外には、麻布十番で飲み歩いている人々の喧騒や笑い声、手をたたく音、クルマのタイヤが地面を転がる音などなど、様々な音が聴こえている。
つまりぼくは本を読みながら何かを聴いているわけだ。
そしてその何かを意図的に創造したのが、このアルバムなのだと思う。聴くとはなしに聴こえる音楽。でもそれは好ましい。この音を聴け!と叫ぶような無粋な部類の音楽じゃない。
なんだかとても今っぽい。ぼくはそう思う。
いまも聴きながら、このブログを書いている。書いているから、
Writing to Hear
だね。
興味のある方、静けさを愛する方はぜひ一度聴いてみてください。
Iwamura Ryuta、とっても好ましい音楽。