冬のバイクは寒すぎる
11月末からバイクに乗り始めたぼく。寒い寒いとは聞いていたのですが、正直ここまで寒いとは思っていませんでした。まあ冬だから寒いのは当然として、普通に暮らす分には特段困ることはなかったのです。
でもバイクに乗るということは、何しろ寒い。その最大の要因は、
風が体温を奪う
ことにあります。
例えばモンクレールかなんかのダウンを着て、インナーにカシミアのタートルネックを着ていれば、タウンユースではなんの問題もありません。むしろ暑いくらい。特に今年の寒さくらいなら、手袋は要らないくらい。
タウンユースの防寒着は主に保温を目的に作られている
からです。
ところがこの状況でもバイクに乗ると全然違います。保温されていても、風は容赦無く体温を奪います。
つまり、
バイクに乗るときは保温だけでなく、防風が重要
ということです。
保温を考えたウェアは普段着でも結構ありますが、やはり防風性能となると専門ブランドがいいようです。ウェアのことはまた今度紹介しましょう。今日はグローブについてです。
実は一番風に体温を持っていかれて困るのは手の指先。悴んで動かなくなります。だからグローブがとても重要なのですよね。
ぼくが持っていたグローブ
教習所に通う際、ヘルメットは卒業検定まで要りませんが、グローブは最初から必要です。マニュアルというか生徒手帳というかには「軍手でも可」みたいなことが書いてありました。「素手はダメよ」という程度の拘束力でしたね。
ぼくの場合はライセンスを取ったらBMWに乗る可能性が高いと思っていたので、BMWのレザーグローブを買いました。オールシーズン用の比較的ハードじゃないタイプ。これです。
BMW Motorrad ダウンタウングローブ
DownTown グローブ|ディーラーオプション|BMW Motorrad Japan見積シミュレーション
走行風を満喫することも、グローブを着けたままでタッチパネルに対応することもできます。この柔らかいヤギ革と軽いテキスタイル製の薄いグローブでなら、まったく問題ありません。GORE-TEX® ウインドストッパーは、100 %の防風性と通気性を備えた素材なのですから。 ‒ 軽く薄いグローブ、短い折り返し部分付き‒ 手のひら側はパーフォレーション加工の施された柔らかいヤギ革‒ 手の甲側:ヤギ革と伸縮性に富む軽いテキスタイルの素材の組み合わせ‒ 手の縁の部分および手のひら側は二重レザー‒ ウインドストッパーテクノロジーによるゴアテックス ®グローブ、100 %防風性で通気性に優れ、表面は撥水加工‒ 手の甲側手首部分の小ベルト(ボタン 2 個付き)により、サイズ調整可能‒ タッチパネルの操作に適した人指し指と親指の指先‒ CE 基準適合、DIN EN 13594 準拠‒ 男女兼用 ・サイズ:6-6.5 ~ 12-12.5
ダウンタウングローブ、という商品。有明のBMWモトラッドショールームには全サイズ用意されていて、ぴったりのサイズを選んでくれます。税抜きで12000円。まあお手頃かなと。
教習所では真冬も練習したのですが、所詮教習所内のスピードだとそれほど寒いという感覚はなかったのですよね。ところが11月末に大磯まで走ったら、何が寒いって手指でした。ぼくの G310Rにはディーラーオプションのグリップヒーターを装着したのですが、これを使ってもやはり凍えるような寒さでした。
このダウンタウングローブはバランスが良くて、使いやすいと思います。スマホにも対応しているし。ただ真冬用にはなり得ない。結構頻繁に G310Rに乗るようになって、降りたときにどこがキツいかというと、もう明らかに手指なんです。
冬用グローブ候補探索の末に
G310Rを購入したセントラル目黒の営業のSさんに相談したところ、やはり大人は電熱グローブに行き着く模様。でも個人的にはその前に普通の冬用グローブが欲しいと思い、いくつか候補をリストアップしてもらいました。
JRP ウィンターグローブ
Sさんが紹介してくれたのはバイク用グローブの専業メーカー、JRPのもの。専業だけあってロングセラーを作り続けているみたい。そういうメーカーはリスペクトできますね。
ウィンター/オートバイ用グローブ製造販売JRP
・大好評のGHWを改良!!GHWよりカフス部分が2cm長くしたロングタイプです。・甲面と親指外面の内側にネオプレーンとフリースをラミネートしたインナーレス仕様。インナーレス仕様により従来のウインターグローブよりグリップヒーターの熱伝導性・操作性が向上いたしました。・カラーはブラックのみとなります。 …
お値段そこそこなものの中から、この辺かなと思ったのはカジュアルなイメージのGBWというモデル。見え方は普通でも、さすが老舗。防風フィルムや機能性素材を使って作られているようですね。
ライコランドにあるということだったので、時間を見つけて試着に行ってきました。そこでJRPのウィンターグローブを見つけたのですが、やはりこの時期から探すのでは遅い模様。どうもピッタリのサイズがなかったんですよね。
困ったなと思い、少し物色していると、これはいいかな、と思うのを発見しました。
KADOYA NKG-W STD
浅草の老舗レザーメーカー、カドヤさんのウィンターグローブです。何しろかなりシンプル。中綿はJRPのものほど入っていないので暖かさはJRPの方が上かなと思います。
NKG-W STD-レザーグローブ-KADOYA | KADOYA ONLINE
柔らかく強度に富むゴートスキンを使用したシンプルなウインターグローブ。肌触りが良く暖かいフリースライナーと防水フィルムを備えた3層設計。 ■ブランド K’S LEATHER(ケーズレザー)シンプル&ベーシックな質の高いスタンダードから、最高峰のスペック&フィロソフィーに基づく前衛的なアイテムをラインナップ。安全性、機能性へのこだわりは勿論の事、タウンユースにも馴染むライダースウェアブランド。
しかしサイズ感と手に装着した時のフィット感が素晴らしい。これはぼくの手に合っているのだな、と直観したのでこちらを購入しました。ブーツの時にも思いましたが、
バイク用品はしっくり来るものを選ぶべき
という鉄則に従いました。バイクは身体性の高い乗り物なので、身体に身につけるものがライディングに大きく影響すると思うのです。
NKG-W STDはシンプルですが、必要十分な機能を備えている模様。商品説明はこんな感じに書いてあります。
柔らかく強度に富むゴートスキンを使用したシンプルなウインターグローブ。肌触りが良く暖かいフリースライナーと防水フィルムを備えた3層設計。
KADOYA
インナーはフリースライナーでそれなりに暖かく、防水フィルムも入っているので多少の雨には耐えられ、さらに防風機能もある程度は確保されている。そんな感じです。見た目はこんな感じ。
限りなく普通のグローブに近いですね。でも特に風が当たる指先の甲の部分が厚めに作られていてやはりバイク用であることがわかります。
ライコランドからの帰路、早速今までしていたBMWのダウンタウングローブと付け替えて走ってみましたが、その差は歴然としています。かなり楽。
でもね、やっぱり長い時間乗っていると手は悴みます。仕方ないか。やはりSさんが言っていた、
最後には電熱グローブに行き着きます
というのは真理なのかも知れないな。でもまだいいや。ぼくはこのKADOYAのウィンターグローブでこれから2ヶ月くらいは頑張ろうと思います。
KADOYA NKG-W STDギャラリー
自宅でディテールを撮影してみました。奥様のエカテリーナ2世様の趣味が炸裂するエレガントな自宅は、どうにもバイク用品の撮影に向いていませんが、お許しくださいませ。
使ってみた印象としては、スリーシーズン用のBMWのダウンタウングローブよりも取り回しがしやすい感じです。革の質感も少しいいかも。手首のところのベルクロもキッチリ閉まります。
いいね。お値段も11000円くらいとお安く、オススメです。