2023年1月11日、 私こと野良猫教授は左手首を骨折して虎ノ門病院に救急搬送、手術入院となりました。 骨折顛末記❶では事故から救急搬送までをレポートしました。本稿では手術入院の実態について書いてみようと思います。
状況がわかってくると結構ひどい骨折だった
11日の夜、虎ノ門病院で状況のチェックと「整復」を行いました。 虎ノ門病院は高名な病院ですが、実際に入ってみて、確かに評判通りの信頼のおける病院であることがわかりました。 担当してくれたドクターもまだ結構若いと思うのですが、インフォームド・コンセントが非常にしっかりした印象です。帰宅する前に状況の共有と手術についての見解を書面で頂戴しました。これが非常にわかりやすかったので、改めてまた恥を偲んでここに掲載しようと思います。
非常に丁寧に説明いただけていることがわかります。ポイントは以下のようなものでしょうね。
- 傷病名は「ひだり橈尺骨遠位端骨折」
- 橈骨と尺骨の2本とも折れている
- 11日の整復では完全に戻っていない
- このままだと変形の可能性があるので手術が望ましい
- 麻酔は全身麻酔、神経ブロックで行う
- 手術は皮膚を切っての整復
- 金属のプレートで固定
- 橈骨、尺骨の整復にそれぞれ2時間程度の時間を要する
- 色々な合併症のリスクがある
- 疼痛がある(痛そう)
まぁ改めて見ると結構な大怪我ですね。
入院、そして手術
事故の翌日、12日から入院しました。 病院に本格的に入院するのははじめての経験です。 虎ノ門病院は2019年に新しい病院として竣工しており、設備は非常にきれいです。また、虎ノ門周辺は再開発地域に定められており、窓から見えるのも新しいビルの建設現場です。
13日の夜には 橈骨側の整復手術を行いました。 予定通り麻酔は神経ブロックです。脇の下や橈骨神経に注射して、直接麻酔を施します。 左腕の肘から下がほぼ感覚がなくなります。しかしそれ以外の体や脳を始めとする認知機能は完全に覚醒したままです。 なので皮膚が切開されて、骨が整復されるその有り様がつぶさにわかります。
ぶっちゃけ、土木工事
ですね。骨折整復手術。 でも終わってみれば2時間の手術もそれほど長いとは感じませんでした。手術中のドクター同士の会話やドクターとコメディカルとの会話。それらからも色々と思うところがありました。虎ノ門病院の場合、ドクターとコメディカルとの関係は非常に良いものに見えました。 また、病棟のナースと手術室のナースの連携もかなりスムーズに感じました。
骨折にせよ、何にせよ、 入院して手術を受ける患者は心細いものです。そうした患者にとってドクターやナースの関係が、殺伐とした感じではなく明るい感じなのは非常にプラスになりますね。
手術後は当然痛みが予想されるので、 鎮痛剤や抗生剤の点滴を受けつつ眠ります。もともと午後早く予定されていた手術なのですが、実際には手術室に入ったのは21時、 自室に戻って落ち着いたのは午前0時ごろでした。
道のりの6割くらいは来れたかな
最初の入院手術は橈骨の整復でした。 手術は無事に終わり、術後の痛みも想像していたよりも軽かったように思います。それは幸いでした。術後2日経過を観察した後、退院となります。 その間、病院食を食べることになります。どうやら成人1日分の食事は、1900キロカロリーと設定してるようです。 食事も思いのほか美味しくいただくことができました。
入院中、特にすることがなかったわけですが、 kindleで本を読んだり、Netflixを見たりして二日間を過ごしました。今後尺骨のほうの手術も同様に入院して行うことになります。 手術が終わってもリハビリテーションが待っています。でもとりあえず橈骨と尺骨の手術を終えて「後は回復するのみ」と言う状態になることを当面のゴールとすると、その道のりの6割ぐらいまでは来れたのかなあと思っています。
それにしても、麻酔が効いていると、自分の腕がまるで自分の腕では無いように感じます。また自分の腕がめちゃくちゃ重く感じます。 これにはとてもびっくりしましたし、とても新鮮な感覚がありました。 退院後、Instagramに投稿してみました。備忘録ではありますが、ご覧になっていただけるとうれしいです。
骨折顛末記❸に続く。