C400GTってどんなバイク?
先日のG310Rのオールブラック化にあたり、その間、ディーラーさんが代車を用意してくれました。またいつもの通り、トリコロールのG310Rかなと思っていたのですが、予想に反してやってきたのはこの子。
C400GTでした。
ミドルクラスのスクーターですが、ぼくにとっては初体験。何しろ、スクーターは50cc以下のものしか乗ったことがないのです。つまり、これはぼくのビッグスクーター初乗りというわけです。
ちょっと簡単にスペックを確認してみるとこんな感じになるようです。
単気筒エンジンはG310Rと同じボア80mmですが、349ccと排気量が大きいため、ストロークが伸びています。最大出力の25kW(34hp)は同じですね。最大トルクはG310Rの27Nmに対して、35Nm。最大トルクを発生する回転数もG310Rの7500回転に対して6000回転。最高出力もC400GTは7500回転ですが、G310Rは9500回転。
つまり、C400GTはエンジンを回さなくても速い、特性を持っていることがわかります。それに対して、G310Rはかなり高回転型の特性ですね。回して速いタイプ。同じ中型の単気筒とはいえ、かなり性格の違う2台です。
何しろ未来を感じさせる
キーレスゴーはまるで自動車のよう。キーを身につけていれば、センターコンソールの中央にあるイグニッションボタンを押すだけで電源が入ります。ちなみ長押しすればハンドルロック。
電源が入っていれば、スタンドを払って、ブレーキレバーを握るとセルを回してOK。そんなに難しいもんじゃないですよね。でも、全幅があって、跨がれないということもあり、ちょっとエンジン始動にも戸惑いました。
走り出すと、G310Rよりはずっとエンジンの主張は低め。それにスクリーンがついているので風の抵抗も弱め。なんというかかなり快適な乗り物です。
それに音。
エンジン音ではない、キュイーン、という音がするのです。
どこからだろう?補機類かな?でもこれがなんとも言えない未来的なライド感覚をもたらしているような気がします。
そして何しろ未来的なルックス。フロントもリアもそうですが、全体的な造形がいわゆるバイクのそれとは大きく違います。以前ポストした、未来の電動スクーター、ディフィニションCE04から逆引きしてきたような存在感と言ったらいいのかな?
フロントライトの造形などは、ディフィニションCE04より未来的かも。
なにこの、かっこいいデザイン。自分では線引けない。というか、自分のバイクの絵が描けそうにない感じですね。(笑)
どんな人が選ぶべきか?
このC400GTは、シートの下にそれなりのトランクスペースが用意されています。でもディーラーの方の説明によると、フルフェイスのヘルメットは「停車時のみ」入れることができる、とのこと。
ん?ちょっと意味わからない。(笑)
トランクスペースを最大化すると、リアタイヤに接触する可能性が出てしまう設計になっているようです。なるほど。国産のビッグスクーターはあまり知らないけれど、フルフェイスヘルメットを収められるのだと思っていました。違うのかな?
ぼくがビッグスクーターに期待するとしたら、ヘルメットを2つ収められて、さらに少しものが積載できる、ということだったので、ちょっと意外。
結局、積載性を含めたユーティリティを追求し始めるとクルマに分が出てきます。でもクルマは大袈裟だし、運用コストも高い。ある程度のユーティリティを保ちつつ、機動性を高めた乗り物が欲しい、というニーズなら、このC400GTはばっちりハマります。
でも初めからユーティリティは求めない、という割り切りをしてしまうのであれば、G310Rしか知らないぼくですが、MTのバイクの楽しさには及ばないのもまた事実。
車両価格も100万円に迫りますし、意外とスイートスポットの狭いプロダクトなのではないかな、と思ったりしました。でも逆に言えば、そのスイートスポットにハマる人にとっては、他に変えがたい選択肢になるのかも知れません。
個人的に、オートバイには非日常、冒険、別の言葉で言えば、ロマンを求めているので、その意味で、ぼくはMTのオートバイに乗る時間を削って、このC400GTに乗ることはないと思いますね。
オートバイ選びは本当に人それぞれ。
じぶんらしいオートバイに巡り合って、楽しい時間を過ごすことが何より大切だと思います。
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