My BMW G310Rについて
昨年7月末に普通二輪免許を取得。11月末にBMW G310Rが納車されました。現在は2021年4月頭。寒くて乗れなかった時期もありますから、だいたい3ヶ月程度、このBMWモトラッドの小排気量単気筒バイクに乗ってきました。普通二輪では初めて所有したバイク。50代を迎えて乗ったバイクは教習車のHONDA CB400SFとこのBMW G310Rだけ。
だから比較はもちろん難しい。でも50代のオヤジが、身体感覚を全開にして、バイクと向き合った3ヶ月はそれなりに濃厚です。オヤジにとって、現代のバイクがどんなものなのか、それを自分なりに紹介しておこうと思います。ちなみに納車までの経緯はこのポストをご覧ください。
BMW G310R、どこがいい?
ぼくのBMW G310Rは2020年モデル。現段階で実際に買える最新版ではあります。インド製造のG310R。彼の地では2021年モデルがすでに納車されているみたいですが、日本ではこの秋以降になるようですね。2020年モデルなのに、灯火類は電球だったり、ちょっとチープな側面もちらほら。でも、このバイク。とってもいいです。
いいと思うのは次のような点。
- 軽い、313ccの排気量のバイクとしてはかなり軽い
- だから、取り回しがいい
- 足つきもいい
- 慣れれば自転車並みという言い方はあながち大袈裟ではないくらい
- パワーは結構ある
- 34hpのパワーは高速道路でも特に問題はない
- 高回転型のエンジン特性
- 街乗りではかなり頻繁にギアチェンジを要する
- それが楽しいと思える人はバッチリ
- エキゾーストノートは結構勇ましい
- エンジンブレーキは結構効く
- その際のエキゾーストとバックトルクが好き
- シンプルなブラックの塗装
- ETC2.0標準装備
- 一番安くてもやはりそれなりのBMWバッジ
逆に今ひとつと思うのは次のような点。
- 低速トルクに若干欠ける
- クラッチのミートポイントが少し遠い
- なので発進時に少し気を使う
- それは3ヶ月経ってもまだ慣れない
- アイドリング時のしょぼい音
- ブレーキ鳴き
- 前方を照らす、というには力不足のヘッドライト
- ウィンカーも電球
- リアブレーキペダルが個人的には踏みにくい
- 若干若作りなカラーリング
他にもあるかもしれませんが、こんな感じかな。
いい点、悪い点はそれぞれ個性。それらをひっくるめて、62万円の車両価格だとすると、現在売られているバイクの中でかなりいい線言っていると思いますね。
特に50代のオヤジが中型バイクの中から選ぶ場合、このBMW G310Rは最右翼と言っていいと思うのですね。そのポイントは以下のような点。
- 若者が選ばないブランド(ランニングコストが高いイメージ)
- MTの面白さを満喫できる
- 軽量で扱いやすいため、安全マージンが大きい
- カスタマイズ次第では大人っぽくなる
個人的に、オヤジがリターンするには最適なバイクだと思います。もちろん、オヤジらしく大型という選択肢もあるのは理解できますが、多くの先輩方が述べておられる通り、
バイクの場合、大は小を兼ねない
というのは厳然たる事実。毎日乗れて楽しめて、高速にも乗れて中距離ツーリングもこなせるBMW G310Rはもしかすると1台で全てを賄える万能選手といえなくもないと思います。一番弱いのは、
やや低い所有満足度
でしょうか。いや、もちろん満足度は高いのですが、俺はこのバイクを持ってるぜ、という満足度は、BMWモトラッドの大型やトライアンフ、ハスクバーナ、日本の旧車などと比較すると少し劣るかなと思います。逆にいえば、そうした心理的な側面を除外すれば、これで十分と言えるバイクです。
My BMW G310Rの愛車紹介を撮ってみた
先日、レッドのステッカーを剥がして、オールブラックな見た目になった我が愛車。それを機に、上記のようなレビュー視点を加えて、愛車紹介の動画を撮ってみました。
いつものように「静かなモトブログ」として、POLYPHONY TVのYouTubeチャンネルにアップしてあります。ぜひご覧くださいませ。
そしてこのチャンネルのコンセプトがお気に召しましたら、チャンネル登録、高評価をお願いいたします。
オートバイは車以上に”絶対論”であってほしいという思いがあります。
相対論でいくと趣味性の強いオートバイは負の連鎖、マウント合戦で僻み妬みの沼に入ってしまいます。
そのような俗世のしがらみから解放してくれるのがオートバイの様な気もするのです。
自由であり、自在である。
私はオートバイと禅を通して学ぶ事が多いです。
tokyoite_flatさん、コメントありがとうございます。
オートバイはある意味、浮世離れしていますよね。
あるいは現世と常世を往復できる乗り物かもしれない。
そんなオートバイだから、浮世の価値観だけで
マウントしたりするのはあまり意味があるとは思えない。
というか、せっかくのオートバイとの付き合い方として
間違っているのじゃないか、とすら思います。
原付だろうが、カブだろうが、中型だろうが、大型だろうが、
異界に渡れるその能力を感じることが大事だと思うのですよね。
オートバイと禅ですか。
それは個人的に新しい視点です。
ちょっと考えてみます。
野良猫教授こと海野裕